2026年1月04日
シーラントとは、奥歯の溝を歯科用の樹脂でコーティングし、むし歯を予防する処置のことです。特に乳歯や生えたばかりの永久歯は歯質が弱く、溝が深いため、歯ブラシが届きにくくむし歯になりやすい特徴があります。
そこでシーラントを行うことで、汚れや細菌が溜まりやすい溝を物理的にふさぎ、むし歯のリスクを大幅に減らすことができます。
小児歯科において、シーラントは痛みがなく、削らない予防処置として広く行われています。
なぜ奥歯はむし歯になりやすいのか
奥歯(特に第一大臼歯・第二大臼歯)は、噛む面に複雑で深い溝があります。この溝には食べかすやプラーク(歯垢)が溜まりやすく、以下のような理由からむし歯になりやすいのです。
歯ブラシの毛先が溝の奥まで届きにくい
生えたばかりの歯はエナメル質が未成熟
子ども自身の歯磨きが不十分になりやすい
シーラントは、こうした奥歯特有のリスクをカバーするための予防策として非常に有効です。
シーラントのメリット
① むし歯予防効果が高い
シーラントを施すことで、奥歯のむし歯発生率を大幅に低下させることができます。特に永久歯が生えてから数年間はむし歯リスクが高いため、この時期のシーラントは効果的です。
② 痛みがなく、削らない
歯を削らずに行う処置のため、痛みや恐怖心が少なく、歯科医院が苦手なお子さまにも適しています。
③ 処置時間が短い
1本あたり数分程度で終わるため、通院の負担が少ないのも特徴です。
④ フッ素との相乗効果
シーラントとフッ素塗布を併用することで、より高いむし歯予防効果が期待できます。
シーラントは何歳から受けられる?
シーラントは、奥歯が生え始めたタイミングで行うのが理想です。
乳歯の奥歯:3~5歳頃
第一大臼歯(6歳臼歯):6~7歳頃
第二大臼歯:11~13歳頃
ただし、歯の生え方やむし歯リスクには個人差があるため、歯科医院での定期検診で適切な時期を判断することが重要です。
シーラントは永久的?注意点について
シーラントは永久的なものではなく、噛む力や経年劣化により取れてしまうことがあります。そのため、
定期検診で状態をチェックする
必要に応じて再処置を行う
といった継続的な管理が大切です。また、シーラントをしていても、歯磨きを怠るとむし歯になる可能性はあります。
正しい歯磨き習慣と定期検診を併せて行うことで、初めて効果を最大限に発揮します。
まとめ|シーラントは「早めの予防」がカギ
シーラントは、子どもの大切な歯をむし歯から守るための有効な予防処置です。
「痛くなってから治療」ではなく、むし歯になる前に予防することが、将来の歯の健康につながります。
歯が生え始めたら、ぜひ定期検診の中でシーラントをご検討下さい。
歯科医院での継続的なケアが、お子さまの健康な歯を守ります。