2025年11月26日
冷たい水を飲んだとき、歯みがきをしたとき、あるいは風が当たっただけで“キーン”と歯がしみることはありませんか?
一時的なものだと思って放置してしまう方も多いのですが、歯がしみる症状には「知覚過敏」と「むし歯」という2つの大きな原因があります。
どちらも似た症状が出るため自己判断が難しく、間違ったケアを続けて悪化するケースも少なくありません。
今回は、それぞれの特徴と見分け方、適切な対処方法についてわかりやすく解説します。
■ 歯がしみる原因①:知覚過敏(しみるが痛みが残らない)
知覚過敏とは、歯の表面を覆うエナメル質が薄くなったり、歯ぐきが下がったりすることで、冷たい・熱い・甘いといった刺激が内部の神経に届きやすくなる状態です。
● 知覚過敏の主な原因
強すぎる歯みがき:力を入れすぎるとエナメル質が削られる
歯ぎしり・食いしばり:歯の摩耗が進む
加齢や歯周病により歯肉が下がる
酸性の飲食物の摂りすぎ(酸蝕症)
● 知覚過敏の特徴
冷たいものが特にしみる
刺激を受けた瞬間だけ痛み、すぐにおさまる
痛みが持続することは少ない
知覚過敏は比較的軽度なことが多いものの、放置すると歯の摩耗が進行し、むし歯や歯周病のリスクが高まるため注意が必要です。
■ 歯がしみる原因②:むし歯(放置すると痛みが強くなる)
歯がしみるとき、むし歯が原因になっているケースも非常に多いです。
むし歯が進行すると、冷たいものだけでなく甘いものや熱いものでもしみるようになります。
● むし歯の特徴
痛みが徐々に強くなっていく
痛みが数秒〜数分続く
温かいものでも歯がしみる
穴が空いたり黒くなったり、目に見える変化が出ることも
特に、
「ズキズキする痛みが続く」
「何もしていなくても痛い」
という場合は、神経まで進行している可能性が高く、早急な治療が必要です。
☆「とにかくしみる=知覚過敏」ではないため、自分で判断してしまうとむし歯を見逃すことがあります。
■ 自分でできるセルフチェック
以下に1つでも当てはまる場合は、早めに歯科医院での検査をおすすめします。
冷たいものだけでなく温かいものもしみる
しみる痛みが数秒〜数分続く
歯に黒い点や穴がある
甘いものがしみる
歯ぐきが下がって歯の根元が見えている
歯ぎしりの自覚や指摘がある
とくに「温かいものがしみる」はむし歯が進行しているサインです。
■ 歯医者での治療方法
● 知覚過敏の場合
コーティング材で歯の表面を保護
フッ素塗布
歯ぎしり対策のマウスピース
正しいブラッシング指導
多くの場合、削らずに治療できます。
● むし歯の場合
初期はフッ素や経過観察
穴があればレジン修復や詰め物
深い場合は根管治療が必要になることも
むし歯は自然治癒しないため、早期治療がとても重要です。
■ まとめ:歯がしみたら放置せず早めの受診を
歯がしみる原因は、知覚過敏とむし歯の2つが代表的ですが、両者は似たような症状を示すため、自己判断では見分けがつきにくいものです。
特にむし歯の場合は放置すると確実に進行するため、しみる症状が続く場合や痛みが増してきた場合は、早めの受診がおすすめです。
当院では、症状の原因を丁寧に診断し、できる限り痛みの少ない治療を心がけています。
「最近歯がしみることが増えた」という方は、お気軽にご相談ください。